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レベル99のRPG

何度も同じモンスターを倒して、討伐方法を模索し攻略すると、また新たなモンスターが現れ討伐を繰り返していく。

訳のわからない遠征を何度も虐げられ、意味の良くわからない文化を考察し、目的だけが明確な世界。

何故か出発地点に最強の武具は販売されておらず、そして遠く離れた地には発展した文化と荒廃した街が存在する。


RPGは人生を圧縮したようなゲームです。


もしもゲームをスタートした時、レベル99の最高レベルで始まったとすればどうでしょうか。

どんなモンスターも一瞬で討伐でき、どのステータスもカウンターストップし、これ以上何も成長する伸び代のない最強の状態。

そんなRPGがあれば面白いでしょうか。


何にも負けず勝つ事しかできない状態というのは、言わば挑戦するという権利を剥奪された状態だとも言えます。




何かに挑戦した時、人が生きている事がもう既に挑戦の毎日だと思いますが、上手くいかない物事が沢山あると思います。

何か新しい事に挑戦した時、ほとんどを上手く行えません。そして最初は誰もが無知です。

無知から徐々に経験則を高め物事を学んでいきます。




挑戦できる事・・・そこにとても価値があると思わないでしょうか?




レベル99でスタートするRPGなんて1mmも楽しくないと思います。

楽しいと感じるのは最初のほんの一瞬です。

ラストのボスを剣一太刀で討伐できたらそれはもうボスでも何でもなく、倒すのも憚る貧弱な小動物モンスターと同じです。そんなゲームの何が楽しいのでしょうか。


人生も同じではないでしょうか。


もしも思うままに人生を進められ、想像した全ての事を問題なく行えれば最初は楽しいと思います。ですがそれはひと時だけの事で、すぐに虚しさややるせなさを感じるのではないでしょうか。


試行錯誤をし、失敗と成功を繰り返すからこそ喜びが生まれす。

また失敗が連続しても、その失敗の経験則を論理的な思考で分析し打開策を見出せます。


成長とは継続する事でしか得られません。

辞めてしまえばそれ以上先に進めません。時として停滞する時期もありますが成長はあくまで前進する事です。


では上手くいかなくなった時、上達の速度が緩やかに時、それは本当にアンラッキーでしょうか?


上手くいかなくなった、上達の速度が緩やかになったという事は、ステップアップする為の壁が現れていると考えられます。

その壁の原因が何なのかを論理的にじっくり考えます。

スランプの時はその物事から離れる事も良いと思います。ですがそれは精神的なストレスをとりあえず排除する為の対処法です。何がスランプの原因となっているのかを理解しなければ、結局はその問題を解決できずその壁は越えられません。


目的を持って行動した時、必ずこういった問題が起こり時には解決しずらい難問も現れます。

ですがここで恐怖心から自分を守ろうと問題から逃避すれば答えはわからないままです。

先ほどのRPGの話になぞりますが、挑戦できる事自体が本当はとても楽しいはずなのです。

失敗する事こそが重要なヒント、経験則なのです。


掘り下げて言えば、実は問題に気づいていない場合すらあります。

あなたの得意分野で客観的に見ていると、問題が起こってもその問題に気づいていない人がいる事を知っていると思います。

そしてそれを指摘しても理解してもらえない場合もある事をご存知かもしれません。

例えば大人が子供に、人との接し方での問題を根本的な原因を指摘しその解決方法を伝えても、伝えられた言葉は理解しても意味までは理解せずに行動を変化させたり、欲求に負け行動を抑制できなかったり様々な認識不足がある事を知ります。

それは問題に気づくべく段階に成長していないからと言えます。


スランプに陥ったというのは角度を変えれば、その物事に向き合う事で問題を解決する方法が見つかるかもしれない、そういった成長できる時期に達しているとも言えます。


そして思い出してください。

過去に何かに熱中しスランプになった物事は今となれば何に陥っていたのかもわからないぐらい些細な事だったり、成長のあくまで過程であったことを知っているはずです。


あくまで今もこれからもずっと成長の過程です。

ですからそのスランプは継続する以上一時的なもので越えられるものでもあるという事を知っておいて下さい。


辞めてしまえばそれはそこで止まります。

続けなければ得られたはずの技術もそこで終わります。


挑戦してください。

どんな物事も。

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