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時代とともに変化する価値観



芸術家はリベラルな位置から物事を見ている方が大半です。

それは芸術が持つ目的とも関係しています。


一般的に保守やリベラルといったイデオロギーに触れる話は避けられます。

要らぬ摩擦を生むのならイデオロギーは隠すべきだし、その時の周りの多数に傾倒すれば良いと考えています。良いか悪いかを置いておき、それは効率的で合理的な人の行動であるのは確かです。

ですが、言葉の端々、発せられる単語であなたのイデオロギーは露わになっています。


とても昔、奴隷制度があり黒人の人権はなく売買される対象でした。

ほんの少し前、女性は家庭にいるもので社会に表立って出る機会はありませんでした。女性の人権よりも男性社会にとってどのような作用をするのかという男性視点の価値で判断されていました。いや、まだまだ女性が不遇だと僕は思います。

ほんの少し前まで性的マイノリティは表立って発言できるような社会ではありませんでした。


もしもまだ黒人を差別する人がいれば軽蔑されるでしょうし、女性を男性と同じように能力で判断しなければ男性優遇の性差別はなくならいと思います。


時代はどんどんリベラルに進みます。これは当然です。


僕はLGBTQの方に対して全く偏見がありません。寧ろ今のこの日本で公表されている事に感服します。公表されるまでに相当な苦労があったと思います。

年齢でその方の能力を判断しません。僕より若い方で優秀だと思う方は五万といますし、逆に年齢と比例して良い方向に進んでいる人ばかりでもありません。


時代が変わると言う事には様々な物事が含まれています。

その中で重要な事が時代が移り変わる速度、情報が更新される速度がとても重要だと思います。


僕の小学生時代は時間の流れが今よりも随分スローでした。まだメンコやビー玉で遊び、小学6年生でやっとファミコンが出て、携帯を持ったのは大学生の終わりぐらいだったと思います。友達との待ち合わせに駅の伝言掲示板を使うのがまだ当たり前でしたので、時間の潰し方も今と違いスマートではありません。だから良くなかったという意味ではなく、だからこそ良かった事も沢山ありますがそれは別の話なので省かせて頂きます。大学生の時に知人のPCやX68000に触れ、大学でやっと触れたマッキントッシュのGUIが素晴らしいと思ったのを覚えています。


速度はどんどん増して行きます。


パソコンは誰もが買えるようになり、ネットが普及しその速度はとてつもなく加速し、加速を決定的にしたスマホの登場で、情報に鮮度がある事を理解します。

知らなかった事はネットでほとんど調べられます。世界中の人々が情報の発信源となり、そして情報の価値、真偽も問われます。

大量の情報。

何処から情報を入手するのか、その情報の真偽を精査する為に数カ所から情報を得てエビデンスをとる。

こんな面倒だと思うことを今の若い人は当たり前のように行います。


この速度に乗り遅れた時、価値観の鈍化もしくは退化が始まると思います。

情報は常にアップデートをしなければいけません。


だからこそ何歳になっても学ばなければいけません。

”俺たちの時代は”と自分よりも若い人に価値の違う体験を認知させようとするのは盲目的な行為です。体験し得ない価値を優美に語り、それを聞いても想像の域を出ません。それよりも今この時の価値をお互いにどのように認知し対処していくのかを語り合ったほうが建設的です。過去の例を用いる必要がある場合は、過去の事例を参考に推測します。しかしこの過去事例はデータであって個人の感覚値的なエピソードではありません。


過去を懐かしむ行為。

ノスタルジックな、哀愁を帯びた自己回帰は、自分の原点を思い出したりしますので心地よいのも知っております。

ですが昔を重んじても前に進めないのなら、それは過去に縛られた呪縛ではないでしょうか。

価値観のアップデートはいつでも更新でき、いつでも諦める事ができます。


時代は変わります。


タバコが何処でもかまわず吸えた時代は昔です。

女性は家にいるものと言われたのは昔です。

性的マイノリティを認めなかったのは昔です。


マイノリティを認めるのが現代です。


時代が変わるという事は価値観を変化させていく事だと思います。

変わらず大切にすべき歴史と、変えなければならない文化を認知する事。

後何年生きるでしょうか。

若い方は時間が無限にあると感じていると思いますが、必ず皆さん死にます。

死に向かって生きています。

死ぬまでに世代を繋ぎ文化を進化させていきます。


死ぬまで楽しみながら感じながら学びたいと思いませんか。

変化する時代を楽しみながらその行く末を想像し、いずれ命を終えたいと思います。

その為には多様性を認め価値観をアップデートしなければいけないと僕は思います。

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